シカゴ

「シカゴ」 男たちにぶっぱなせ!


 1920年代、アメリカ・シカゴ。ショービジネスに憧れる金髪主婦のロキシーレニー・ゼルウィガー)は、その方面に口をきいてくれるから、と体を任せていた男が、ただのでまかせでを言っていたと知り、逆上。彼を射殺してしまう。

 刑務所に入れられた彼女の目の前に現れたのは、ショーの世界では花形スターで彼女の一番の憧れだったヴェルマ(ゼタ・ジョーンズ)。彼女もまた妹と浮気していた夫を射殺して、つかまっていたのだった。

二人の弁護を担当することになったのはお値段も高いが腕が立つ、敏腕弁護士ビリー(リチャード・ギア)。大衆を味方につければ、シカゴの裁判はどうにでもなる。あの手この手で、ヴェルマとロキシーの無罪への駆け引きがはじまる・・・


と、こうかいていると、まるで普通の映画のようだが
これはミュージカル。超一流の歌と踊り満載である!

ミュージカルのあの、「急に話していたのが歌になる」パターンがだめな方も安心して見られる作り。このシーンはすべて歌・・と、歌シーン、セリフシーンで画面が切り替わるので、そんなに気持ちの悪いことはないはず。

 さて、この映画はなにがなくてもキャスリン・ゼタ・ジョーンズ!!あのラックス姉ちゃんが(CMやってましたよねー)!!!!と見ながら夫が「ラックスすげぇ!」と何度つぶやいたことか。(旦那は名前が覚えられない)

 彼女実は、ミュージカルの舞台出身。一方レニーは精一杯がんばっていて、ギアは、なんともほほえましい「ももしきダンス」(勝手に命名)を披露。ほらほらもう・・とお遊戯会の息子を見る目つきにあなたもなるはず(笑)

 この映画の女たちはみな馬鹿な男の被害者です。(殺しちゃうから最終的には加害者なのですが)刑務所の囚人たちの歌(これがとにかくすばらしい!!映画館で見れなかった自分を悔やみます)も、みーんな、殺されて当然の男ばっかり。そだからみーんな、ラストで、ぶっぱなしちゃう。(見たらわかりますが)ばんばんっとぶっぱなしちゃって、男なんてぶっぱなしちゃって、それで女はすっきり仲良く、やりましょ!!が、テーマ。

 ただひとつ心残りなのは、ロキシーの夫君エイモス。(ジョン・C・ライリー)とってもいい旦那さんなんですが扱われ方がかわいそう。私ならあなたがいいわ!と私はひっそり心のなかで思いました。にしてもこの役者さん、「めぐりあう時間たち」でも奥さんに逃げられてたし、そういう顔つきなのでしょうか。

 女が三人集まって、なんかみよっかーって言うときにはぜひお勧めです。

 ちなみに、「ストレンジデイズ」「ロングキスグッドナイト」「テルマ&ルイーズ」「チャーリーズエンジェル」に「シカゴ」で〆るなんて最高かもしれません。男にやなめにあったひとー反撃のときですぞ!!!